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初めて 国産生成AI作った答弁で、本村市長が、相模原市議会で答弁!(2024/3/16)

“生成AIが作った”答弁

相模原市は、全国で初めて、国産生成AIを導入ています。

相模原市では、国産生成AIを導入開発するNECとともに、過去3年分の議会答弁や、行政用語などを学習させてきました。

そして、今回初めて、本格的に業務に使用しました。

市議会での市長の答弁案を、生成AIを使って作り、3月15日の市議会で、本村市長が、答弁に活用しました。

答弁への市長の意向

市長が答弁に盛り込みたい点として、

▼既存の概念にとらわれない、新しい発想を生み出していくことと、

▼職員が使いやすいよう、周知していくこと

本村市長は、この2点を職員に伝え、答弁案を生成AI に作成させました。

生成AI:最初の答弁案

生成AIが作成した案です。

初めに、国産生成AIの議事録への実用化についてでございますが、AIによる議事録作成は、業務の効率化に加え、新たな発想や知識を取得できるなどのメリットがあり、シビックプライドを高める上で効果的なツールであると認識しております。このため、市では、国産生成AIをさらなる活用を検討してまいります。

具体的には、まず、市の公式ホームページやSNSで議事録の概要を紹介することなど、国産生成AIの認知度を高めるための取組を始めます。さらに、職員へ効果的な利用方法などを周知し、庁内における活用を促進してまいります。

また、将来的には、生成AIを議事録にとどめず、政策立案や業務の改善などにも活用できるよう、範囲を広げていくことも視野に入れております。

以上でございます。

最初の答弁案の課題

「認知度を高める」「周知する」など、内容の繰り返しがあって文章が長い上、「活用を促進して参ります」「視野に入れております」といった硬い言い回しが目立つ点を、職員が修正を重ねて分量を減らし、耳で聞いてわかりやすいよう、易しいことばに書き換えました。

修正した答弁案

本村市長が答弁に使用したものです。

生成AIは、文案の作成や要約、アイデア出しなどの事務において効果的であることから、こうした効果を活かし、さらなる活用を進めるためには、まずは、生成AIの機能や効果を職員に周知し、利用を促すとともに、利用実績を積み上げることで、その有用性を実感することが重要であると考えております。

今後、生成AIのさらなる活用に向けて、効果的な周知や利用方法の提案など、さまざまな取り組みを進め、業務の効率化、スピード化に努めてまいります。

とても簡潔で、わかりやすい答弁ですね!

今後についての本村市長のお話

生成AIは順調に学習してくれているが、まだ分量や温かみのあることばづかいなどに課題が残っている。もっとたくさん学ぶことで、行政用語に強い生成AIに発展してくれるのではないか。私たちもAIに負けないように、頭をしっかり使っていかないといけないと思う。

議会答弁の調整が夜までかかることがあるので、職員の働き方改革の点でも実績を作り、全国の自治体で使ってもらえるよう頑張っていきたい。

 

相模原市は、6月をめどに、生成AI活用の成果や課題をまとめて公表するとしています。楽しみですね!

 

この記事は、2024年03月15日NHK横浜放送局のかながわ情報羅針盤に掲載された『相模原 国産生成AIが初めて作った答弁を市議会で』を参照しています。

NHK横浜放送局の記事はこちら☟

www.nhk.or.jp

 

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