イトカワの試料の1千~1万倍以上の量
JAXAは、15日、「はやぶさ2」が持ち帰ったカプセル内の容器を開封し、小惑星リュウグウの試料が大量に入っているのを確認しました。
科学的な分析が今後進められますが、カプセルの密封性能が確認されていることなどから、小惑星「りゅうぐう」で採取されたものと判断されました。
試料の半分は保存
試料の半分はJAXAの他、NASAなどの海外機関に分配され、分析されます。
一部はNASAの探査機が小惑星「ベンヌ」で採取し、持ち帰る予定の試料と交換します。
残る半分は将来の分析技術の進歩を想定して保存されます。
コンテナの構造
コンテナ内部は3区画に分けられていて、A室には19年2月の最初の着陸で、C室には同7月の2回目の着陸でそれぞれ採取した砂が入る仕組みになっています。
C室には人工クレーター作成時に噴出した地下物質が入っているとみられ、JAXAはこれらを近く開封する予定です。
JAXAでの分析
JAXAは、試料に影響を与えないよう、真空や窒素を満たした環境でコンテナを開封します。約半年かけて顕微鏡による観察や分析などを行う予定です。
はやぶさ2ミッションマネジャーの吉川真JAXA准教授の話
「科学的な断定には分析が必要だが、これだけ黒いものが入っていれば間違いない」
「今回は砂のようにたくさん見つかった。大成功ですね」
太陽系の成り立ちや地球の生命の起源に迫る研究成果が期待されますね。
はやぶさ2、がんばりました。
素晴らしいです。