イプシロンロケットに搭載して打ち上げ
JAXAは、日本電気株式会社が開発・製造するベトナム向け地球観測衛星「LOTUSat-1(ロータスサット・ワン)」をイプシロンロケットに搭載して内之浦宇宙空間観測所から打ち上げることについて、NECとの間で受託契約を締結したことを発表しました。
打ち上げの時期
打ち上げは2023年を予定しており、イプシロンロケットでの初めての海外衛星ペイロードの打ち上げ受託となります。
イプシロンロケット
日本がペンシルロケットから60年以上にわたり蓄積してきた固体燃料ロケット技術を結集させたロケットです。現在JAXAでは、ロケットの国際競争力を強化することを目的に「イプシロンSロケット」プロジェクトを進めているそうです。
「イプシロンSロケット」の構造
NEC初の海外向け衛星システム輸出
LOTUSat-1は、2018年1月に打ち上げられたレーダー衛星「ASNARO-2」の同型機となる衛星で、質量570kgと軽量ながらも、最大1mの分解能を備えた合成開口レーダー(SAR)を搭載しています。
NECは衛星の開発と製造だけでなく、打ち上げサービスの調達や衛星開発プロセスに関する現地人材の育成プログラムなども一括で受注しました。打ち上げ後のLOTUSat-1はベトナム国家宇宙センターに提供され、ベトナムでの自然災害の被害低減や予測の高度化に貢献するとのことです。
日本の宇宙ビジネスの国際競争力、期待できますね!