熱中症にご注意
新型コロナウイルス対策でのマスク着用や自宅で過ごす「巣ごもり」で、熱中症のリスクを高める可能性があります。
熱中症患者の増加が、医療体制の崩壊につながりかねないという懸念もあります。
熱中症対策:予防のポイント
熱中症の危険
人間は通常、体温より低い空気を吸いこみ、鼻の中や肺の中で温められた息を出します。
空気が体内の熱を奪うことで、体が冷やされるという仕組みです。
ところが、マスクをつけていると、吐いた息がマスクでブロックされたり、呼吸で温まっているマスクを通じて息を吸ったりすることで、体がより熱を持ちやすくなってしまうということが考えられます。
さらに、マスクをつけていることで呼吸に負担がかかり、肋間(ろっかん)筋や横隔膜を必要以上に働かせることになります。運動しているのと同じ状態となるため、体温が上がって熱中症のリスクを高めるということになります。
学校再開時の注意
学校の再開に向けての文部科学省の衛生管理マニュアルでは、常時マスク着用をすすめています。しかし、「熱中症などの健康被害が発生する可能性が高いと判断した場合は、マスクを外してください」と書かれていて、体育の授業では着用の必要はないようです。
一方では、マスクをつけていることにより、息を吸ったり吐いたりするときに湿度が保たれるため、呼吸により失われる水分を抑えられるという「マスクをつけることのプラス面」もあるようです。