「事前放流」を18日から導入
相模川の洪水対策の一環として、神奈川県は、城山ダム(相模原市緑区)でダムの水位をあらかじめ低下させる「事前放流」を、8月18日から導入すると発表しました。
事前放流の目的
神奈川県は「ダムの計画を超える多量の雨が予想された場合に運用し、従来以上の容量を確保する」と発表しています。
事前放流の内容
神奈川県河川課の発表では、台風などが襲来するおおむね3日前にダムの上流で48時間480ミリ以上の雨が予想された場合に事前放流が行われます。
これまでの「予備放流」の段階より、水位を50センチ下げ、さらに多くの雨をためられるようにします。
神奈川県の対応
城山ダムについて、水道事業者などの利水関係者の同意を得て、台風シーズンが本格化する9月を前に「事前放流」の態勢を整えた。
併せてダムの操作方法も見直して、状況に応じて放流量を従来の毎秒3千立方メートルから同3400立方メートルに引き上げる特例操作も開始します。
これらの手法を組み合わせることで、ダムへの流入量が増えて満水に近づいた際の最終手段である「緊急放流」を回避し、下流の氾濫被害をできる限り防ぐ方針です。
大雨時の「緊急放水」を回避する「事前放流」、頼りになりそうですね!