神奈川県内から生徒を広く受け入れ
外国籍や不登校などが原因で中学教育を十分受けられなかったり、戦後の混乱期で義務教育を修了できなかったりした人らが通う夜間中学が、相模原市に開校されます。
神奈川県教育委員会の桐谷次郎教育長が、県議会代表質問で「相模原市教委が二〇二二年四月の開設を目指している。県も仕組みづくりに協力する」と明らかにしました。
場所は?
神奈川県内から広く生徒を受け入れる目的で、場所は利便性の高い相模大野地区(相模原市南区)になります。当面は、相模原市南区の県立神奈川総合産業高校を使います。
運営費や人件費の負担は県と市の教委で話し合うそうです。
神奈川県内の公立夜間中学
横浜市立蒔田中と川崎市立西中原中がありますが、ともに横浜、川崎の「市内在住・在勤者」のみが対象です。相模原市や県央地区も外国籍住民が多いのですが、通う先の夜間中学がありませんでした。
設置の背景
神奈川県教育委員会が2017年に、横浜、川崎両市を除いた31市町村でアンケートを実施した結果、夜間中学の設置を望む声は160件あり、そのうち118件が相模原市と県央地区からの要望だったという事です。