猟友会が注意を促す
全国でクマの出没情報が頻発する中、相模原市内でも11月から4頭のクマがイノシシ用のわなに掛かりました。
目撃情報はそれ以上にあり、現場で対応する県猟友会津久井支部の小坂義和支部長は「クマがイノシシの領域にまで来ている。十分に気を付けてほしい」と注意を促しています。
今までに、わなに掛かったクマ
11月7日寸沢嵐、11日千木良、25日澤井、12月6日小渕(いずれも緑区)で見つかった。どれもシカやイノシシを捕獲するためのわなにツキノワグマが掛かっていたそうです。
県猟友会津久井支部の小坂支部長のお話
「イノシシの領域にクマが出没しているということは、人家からとても近い距離で出ているということ」と危機感を口にされています。
幸いにも今のところ大きな人的被害はありません。
「山の食料は、本来の半分ほど」
今夏は、全国で猛暑日が過去最多を更新するなど、暑さで作物が育たないなどの影響が出ました。「山でも実ができず食べるものがない。さらにナラ枯れによりドングリができない。山の餌がなくてクマが出てきているのでは」と分析する。実際にわなに掛かったクマを見た小坂支部長は「痩せ細っていて本来の体重の半分ほどになっていた」と話されています。
なお、シカやイノシシの捕獲については「例年同様」との事です。
対策は、「鈴やラジオ」
対策として、小坂支部長は音の出るものを身に着けてほしいと強調しています。
「初詣や初日の出などで山に入る人もいると思う。近くの山でも鈴やラジオを持って行くなどの対応をしてほしい。音がすればクマは逃げる傾向にある」と遭遇しないような準備が必要と話されています。
もし遭遇した場合
「走って逃げてはいけない。動物の習性でこちらが逃げると動物は追いかけてくることが多い。視線を逸らさずに後ずさりして対応を」
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