12年に1度、卯年の春だけ御開扉(ごかいひ)
東京都と神奈川県の県境に点在する、普段見ることのできない観音様48カ所をお参りできる「第23回武相卯歳観音霊場開扉」が4月1日(土)から30日(日)まで開催されます。
御開扉
普段は閉じている秘仏を収める御厨子の扉を、特定の日に限って開く御開扉。
武相観音霊場は、江戸時代の中期の1759年に第1回の御開扉が行われたと伝えられています。当時、江戸で神仏の開帳を軸とする宗教的な高まりを背景として、武蔵と相模の堺沿いにある寺院が連携し三十三観音霊場として行われました。その後、札所の数は加入や脱退などがあり、21回目の1999年からは現在の48カ所になっています。
48札所
相模原の8寺院のほか横浜、大和、八王子、日野、多摩、町田の寺院も加盟しています。
中央区は上溝の高巖寺と東淵野辺の竜像寺が加盟しています。
御朱印
参拝に順序は決まっていませんが、各寺院で300円の御朱印を受け取れます。
御開扉の期間・時間
4月中の午前9時から午後5時。
白瀧山高巖寺
住所は、上溝6の18の4。元町自治会館と同居しています。観音堂は元々、上溝の堂ヶ谷戸地区にあった「正観世音菩薩」が明治末期に、現在地に移設されました。1968年に元町自治会館と観音堂が改築され、自治会館に併設する形で奉納されています。
札所の第30番にあたる同寺には住職がいない。元町自治会館を利用する田中・本久・元町の3自治会が中心となり、「五部会」を組織して寺の管理を行っています。御開扉の際には、実行委員会を設立して、供養塔、堤灯、供物のほか、ポスターやのぼり旗の制作による宣伝、巡拝者の応対などを行います。正観世音菩薩は、安産、交通安全などにご利益のあるとの事です。
廣瀬隆委員長のお話
「264年続く伝統ある行事。写真撮影はどの寺でも禁止となるが、12年に一度なので、ぜひ地元の観音様を観に来てほしい」
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