新型コロナの累積感染者・死亡者「ゼロ」
新型コロナウイルス感染者と死亡者がただ一人も発生しなかったのにワクチンを国民に接種する国。
人口1万8000人程度の太平洋の小さい島国、パラオ共和国です。
パラオ保健省の発表
モデルナ社のワクチンの初期物量である2800回分がパラオに搬入され、3日から接種を始めました。
まずは、医療従事者、必須勤労者、75歳以上の基礎疾患者などが接種対象者です。
集団免疫
パラオは今後数カ月内に全体人口の80%にワクチンを接種して集団免疫を達成する計画。ワクチンの物量調達が円滑な場合、今年4~5月まで接種を終えるのが目標。
人口数が少なくワクチン普及が比較的に容易という背景もあり、パラオがほぼすべての国民にワクチンを接種した最初の国になる可能性がありそうです。
パラオの封鎖政策
パラオが、ワクチン接種で「新型肺炎の清浄国」になった秘訣は強力な封鎖政策です。
パラオは、昨年1月、新型肺炎がアジアと太平洋に広がり始めると国境を厳格に統制した。3月まで国境の門を完全に閉じ、4月からは国民を対象にコロナ検査を実施しました。
人里離れた島国という地理的利点も良い影響を及ぼしたという訳です。
パラオが接種を速めた理由
その理由は「経済再生」。
パラオには毎年人口の約5倍に達する観光客が訪問し、国民総生産(GNP)の40~50%が観光収入でした。しかしながら、強力な封鎖政策でコロナは防ぎましたが、観光収入が減り経済的に大きな打撃を受けました。
でも、パラオはワクチンの接種で集団免疫を達成すれば、観光産業が再び活性化して経済が生き返るものと期待しています。
小国とはいえ、パラオ共和国のコロナ対策とワクチン対応、素晴らしいですね!
3密を避けて、新型コロナウィルス感染症の感染拡大を防止しよう!