新型コロナ患者の重症化と医療体制の崩壊を防ぐ切り札
抗体カクテル療法は、初の軽症者向けの薬で、患者の重症化と医療体制の崩壊を防ぐ切り札として期待されています。
8月25日に河北新報に掲載された記事「抗体カクテル療法とは? 初の軽症者向け、重症化予防に期待 東北大の加藤教授解説」に、わかりやすい説明が掲載されています。
「抗体カクテル療法」のポイントをご紹介します。
「抗体カクテル療法」まとめ
抗体カクテル療法とは
抗体カクテル療法は頼みの綱
海外の試験では、重症化リスクが7割下がったというデータがあります。
接種が進むワクチンにプラスして、頼れそうです。
抗体とは
体に侵入したウイルスや細菌を無力化したり、働きを弱めたりする免疫の働きの一つ。
一つのウイルスには一つの抗体が対応しています。体内には1000万、1億という膨大な種類の抗体があります。
ウイルスが体の細胞に入り込み、増殖することで感染します。対する抗体はウイルスの表面にくっついて体に入り込むのを防ぎ、増殖させないようにします。
自らの抗体で新型コロナも治りますか。
10日間ほど耐えられれば治りますが、新型コロナは増殖が速く、その前に軍勢で負けてしまいます。ですから、増殖が進む前の軽症のうちに(発症から原則7日以内)、作った抗体を送り込み、自らの免疫が働くまで時間を稼ぐ必要があるのです。
抗体カクテル療法で2種類の抗体を交ぜて使うのはなぜ?
1種類では効かなかったから。ある抗体が、あるウイルスにくっつく箇所は決まっています。その場所で変異が起きるとくっつかなくなります。また、1種類ずつ順に使っていたら、その間に患者は重症化し、亡くなってしまいます。
河北新報の記事はこちら☟
「新型コロナウィルス感染症 拡大防止」
3密を避けて感染拡大を防ごう!
家に帰ったら、手洗い、うがい、除菌を忘れないでください。