年齢や基礎疾患を点数化、重症リスク高い患者を優先
神奈川県は、新型コロナウイルス感染者の急増に伴い神奈川県内の病床が逼迫(ひっぱく)している状況を受け、感染者の入院基準を見直し、年齢や基礎疾患などを点数化して重症化しやすい患者を優先して入院させ対応を12月7日からスタートさせました。
共通の基準で入院の優先度を判定
今までは65歳以上の高齢者や基礎疾患のあるコロナ感染者には入院する事が求められていました。
高齢の入院者らの中には軽症や無症状の人も多い状況があり、今後は、医師らが感染者の病態を判断し、共通の基準で入院の優先度を判定します。
共通の基準と判断基準は?
75歳以上は3点、65~74歳が2点、糖尿病などのハイリスク因子は1項目当たり1~2点、無症状はマイナス1点などとした基準スコアの合計で、患者急増期には合計5点以上を入院の目安とするもの制度です。
ただし、医師が必要と判断した場合は、その判断が優先されます。
神奈川県の入院優先度判断基準スコア
病床利用の逼迫状況
11月以降の感染急拡大の影響で、12月3日現在では、重症者向けの即応病床数91床に対し、重症者は61人で病床利用率は実質67・0%となっています。中等症を含む病床全体でも、利用率は実質60・0%になっています。
新たな基準上では、現在の入院者数の半数程度は入院の目安から外れるということです。
県の担当者の話
「スコアはあくまで目安、患者を診る医師の判断が優先される」と強調 されています。