新しいメンバー変更方式に注目!
29日に発表された第97回大会東京箱根間往復大学駅伝競走の区間エントリー、各大学のエース級の選手が補欠に登録されるケースが相次いでいます。
今大会から当日にメンバーを変更できる人数が、従来の2日間計4人から計6人(1日最大4人)に拡大され、戦略の幅が広がったため、例年以上に当日変更のメンバーに注目です。
補欠になった各校のエース級選手
早大
中谷雄飛(3年)は前回1区で区間6位。12月4日の日本選手権1万メートルで27分台をマークするなど学生トップランナーに成長を遂げ、往路の主要区間での起用が見込まれます。前回山登りの5区を走った吉田匠主将(4年)、11月の全日本大学駅伝を走った山口賢助(3年)と井川龍人(2年)も補欠に控えています。
東洋大
西山和弥(4年)は、2018年、19年大会で1区区間賞の実績があります。前回は1区で14位と出遅れましたが、10月には1万メートルで28分3秒94の自己新をマークし、上位進出のカギを握る存在です。
中央大
吉居大和(1年)は、今季5000メートルでU20(20歳未満)日本記録を2度更新した大物ルーキーです。シード権獲得から遠ざかって久しい名門中央大学の復活に向け、主要区間での投入が確実ですね。
青学大
2連覇を狙う青学大は、全日本7区区間賞の神林勇太主将(4年)、5区区間新の佐藤一世(1年)が補欠に回っています。
東海大
2年ぶりの王座奪還を目指す全日本王者の東海大は全日本3区2位の塩沢稀夕主将(4年)、同4区区間新の石原翔太郎(1年)、本間敬大(3年)が補欠に回っています。
駒沢大
小林歩(4年)、鈴木芽吹(1年)といった主要メンバーが補欠に回っています。
明治大
3位になった全日本でも力走した小袖英人(4年)、鈴木聖人(3年)、手嶋杏丞(3年)、櫛田佳希(2年)の前回メンバー4人をいずれも補欠に登録しています。
当日朝「勝負手」
国学院大の前田康弘監督が「当日変更枠が合計6人に増えたことで、主要大学は絶対に主要選手を隠すでしょう」と予想していた通り、各校のにらみ合いは例年以上に熱を帯びています。1日に変更が可能な人数は従来通り最大4人。各監督はライバル校の戦略を読み、チームの選手の状態をぎりぎりまで見極めて「勝負手」を打つことになります。
当日の朝まで、駆け引きが続きます!
がんばれ!青山学院大学!目指せ、連覇!
1月2日と3日は、TVで応援しましょう!