ダイキン工業の発表
ダイキン工業は、感染症対策としての窓開け換気を行いつつ、なるべくエアコンの電気代を抑える運用についての実験結果を発表しました。
換気のたびにエアコンをオン/オフするより、つけたままのほうが、電気代が安く、室温の上昇も抑えられるとの事です。
実験内容と結果
最高気温35度前後の日に鉄筋コンクリート造のマンションにある約20畳のリビングダイニングで実験が行われました。
ケース1
エアコンの設定は冷房26度で換気機能はオフ。
窓開け換気をしないで午前7時から午後7時までエアコンを使用した場合。
消費電力量は4.02kWh、電気代は108.5円。
ケース2
30分に1回、5分間の窓開け換気を行った場合。
窓を開けると外の温かい空気が室内に流れ込むためエアコンの負荷は増える。
エアコンをつけっぱなしにした場合。
消費電力量は5.52kWhに上がり、電気代も換気なしに比べると約40.5円高い149円となった。
ケース3
30分に1回、5分間の窓開け換気を行った場合。
換気のたびにエアコンの電源を切り、換気後にオンにする場合。
と1日の消費電力量は7.51kWh、電気代は202.8円まで上がった。
さらに室内の温度も午後3時30分まで上がり続け、ピーク時には30度近くに達した。
ダイキンの結論
「エアコンのオン/オフを繰り返すと稼働時間は減るが、エアコンは電源を入れた直後に電力を多く消費するため、電気代は上がる」との説明。
つけっぱなしの方が室温の上昇が抑えられることもあわせ、「窓開け換気時はエアコンをつけっぱなしにするのが正解」と結論付けた。