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相模原市ゆかりの偉人『北里柴三郎先生』「北里」の読み方…濁る?濁らない?(2024/7/15)

   ペスト菌発見の論文草稿(独文)の北里のサイン。綴りは「Kitasato」

      学校法人北里研究所北里柴三郎記念博物館提供

北里大学や北里大学病院は濁らず、地名は濁る

相模原市南区にある北里は「きたざと」。

一方北里大学病院や北里大学は「きたさと」と濁らない。

正しく読み分けている人、地元でも多くはなさそうです

学校法人北里研究所北里柴三郎記念博物館の森孝之さんのお話

「『北里』という苗字は柴三郎の出身地である熊本県阿蘇郡小国町北里の地名からきています。

地名は『きたざと』と濁り、北里柴三郎さんも初めは『きたざと』としていました」

経緯

ドイツへ留学に行くとドイツの「ザ」の発音の表記は「ZA」ではなく「SA」。

このため北里は「KITASATO」と綴りました。英語圏の研究者たちと交流を重ねていくと「キタサト」と発音されるように。次第にこれが広まったとの事です。

森さんの推察

「『KITAZATO』で届いた宛名を柴三郎自身が『Z』から『S』に書き換えた書簡もあります。キタサトでいいと本人もなったのでしょう」

北里柴三郎の名前からとる北里大学や北里大学病院は濁らず、地名は濁るようになったようです。

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