相模原市あじさい大学で JAXA の先生方から、宇宙について教えて頂きました。
今回はタイトルにもある通り、「リュウグウとイトカワ」についての記事になります。
2つの小惑星の大きさの違いなどに触れて、概要を見比べてみたいと思います。
『リュウグウ、その名前について』
小惑星リュウグウは、1999年5月10日に米国のLINEARプロジェクトによって発見され ました。発見当初は仮符号「1999 JU3」と呼ばれていたそうです。 「リュウグウ」という名前は、「はやぶさ2」の打ち上げ後に名付けられたもので、 2015 年 9 月にJAXA が公募した中から選ばれました。「リュウグウ」という名前は、 LINEAR プロジェクトから国際天文学連合に提案し、正式に認めらました。
『リュウグウの軌道』
赤い線がリュウグウの軌道です。
イトカワの軌道は、白い線です。
リュウグウの軌道はイトカワの軌道と似ていて、地球と火星の間を公転するような軌道になっています。
『C 型小惑星イトカワと S 型小惑星リュウグウ』
イトカワは、岩石質の天体(S 型小惑星)ですが、リュウグウは有機物(炭素を含む化合物)や水を 多く含む C 型小惑星です。「C 型小惑星」は、「炭素質コンドライト」と呼ばれる隕石のふるさとであると予想されています。
『リュウグウとイトカワの大きさの違い』
リュウグウはスカイツリーより大きく、イトカワはスカイツリーより小さいが、東京タワーより大きい。わかりやすい比較画像を下に載せますね。
『まとめ』
リュウグウは直径が 900m ほどのほぼ球形をした小惑星。表面は黒っぽい(反射率が小さい)色で、大きな岩がごろごろしているとのこと。重力は、地球の 10 万分の一。7 時間半 ほどで自転している小惑星です。
リュウグウは、有機物(炭素を含む化合物)や水を多く含む天体と考えられています。炭素と水は、我々人類を含む地球上の生物の最も基本的な要素で、地球生命の原材料とも言えます。生命の起源、謎の解明につながる発見も期待されていますので、新しいニュースを楽しみに待ちましょう!