
背景に「継承途絶えるリスク」
相模原市は、2025年12月19日、市内の文化財を地域全体で保存・活用し、継承していくための指針となる「文化財保存活用地域計画」を策定しました。
市民提案型の「さがみはら地域遺産制度」や、歴史をストーリー化する「さがみはら歴史文化物語」の設定などを通じて、文化財の滅失・散逸を防ぎ、地域振興への活用を進めます。
計画期間は2026年度から36年度までの11年間です。
計画策定の背景
少子高齢化や過疎化の影響で担い手が不足し、伝統芸能をはじめとする地域独自の歴史文化の継承が途絶えるリスクが課題となっている状況があります。
相模原市文化財課の話
相模原市内の指定等文化財は25年8月末時点で179件。
把握されている未指定の文化財は約11万5千件あります。市は今後、計画に基づき地域の特徴を生かした地域振興に資するとともに、確実に文化財の継承が図られるよう取り組みを進めていくとしています。
「地域遺産」創設へ
計画は、より多くの人に文化財に親しんでもらえるよう、分かりやすく伝える視点を重視して作成されています。
新たな制度として、地域住民が大切に遺したいと思うものを認定する市民提案型の「さがみはら地域遺産制度」創設を検討、従来の教育委員会が指定する制度とは異なり、市民が自ら関わって地域遺産の保存・活用に取り組む仕組みとして期待されます。
また、市の歴史文化を「山」「台地」「水」「祈りと交流」の4つの特性に整理し、これらをもとに「相模川が育む先史・古代文化の流れ」や「境目の城・津久井城と黄金伝説」など、5つの「さがみはら歴史文化物語」を設定しました。関連する自然環境、景観、支える人々の活動などを含めて文化財の一体的な価値や魅力を高め、分かりやすく発信します。
文化財が集中する「田名向原遺跡及び無量光寺周辺区域」は文化財保存活用区域に設定し、県内に唯一残る本陣建物である「小原宿本陣」(緑区)は耐震化を含む改修整備を行うとともに、周辺と連携した観光施設として磨き上げを図るとの事です。
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