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富士見小学校6年生の取り組み “社会に開かれた「本物の喜び」”

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富士見小学校の令和元年11月29日学校便り11号に掲載された、富士見小学校 二宮校長先生からの取り組み紹介を転載します。

社会に開かれた「本物の学び」 

                                                           富士見小学校 校長 二宮 昭夫

6年生は、総合的な学習の時間で、「自分たちの地域をもっと盛り上げたい!」という願いをもち、学級毎に地域を対象とした探究的な学習を進めています。

1組は、「西門商店街を盛り上げたい」と考え、アンブレラーアートを協力してくれるお店に展示しています。

2組は、「SC相模原をもっと有名にして、相模原全体を盛りあげたい」と考え、SC相模原を応援する活動を進めています。

3組は、1 組と同じように西門商店街を盛りあげるためにシャッターアートを展示し、その後いくつかのお店とコラボして名物料理を開発し、「食べ歩きのできる西門商店街」をPRしようとしています。

4組は、「矢部や富士見を盛りあげたい!」と考え、矢部や富士見のいつくかのお店とコラボし、新たなスイーツなどの開発を進めています。

どの活動も学校の中だけでは実現きるものではありません。地域の皆さんのご協力のおかげで実現できているものです。子供たちの願いを受け入れていただき、ご協力いただいている皆さんに心から感謝しています。 

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このような活動をおこなうことで、子供たちは社会の現実を知り、地域の中で生きてい くためには何か必要で、自分たちはどう行動していけばよいのかを考えることになりま す。これは学校の中だけでは学べない、実社会・実生活について探究する「貴重な学び」 です。自分たちの住む地域を対象とし、地域の人と協働しながら学び、地域の中で生きて いく自分自身を問い直していくのです。地域の人と関わりながら学んだ経験から6年生の子供は次のように振り返っています。

「実際に西門で販売して、人が来るか分からないけど、お店の人に協力してもらっている ので、絶対にいいメニューを作って、たくさんの人を呼びたい。お店の人も生活がかかっているのに、自分たちの考えたメニューの研究をしたり、試食をさせてくれたりとたくさんのことを協力してくれているので、自分でも研究してたくさんの人が買ってくれるようにしたい」

自分たちの住む地域や地域の人たちを見つめ直し、本気になった子供たちの気持ちが伝わ ってくるのではないでしょうか。

来年度から完全実施となる新学習指導要領の大きな柱は「社会に開かれた教育課程」です。これは、「よりよい学校教育を通じてよりよい社会を創る」という目標を学校と地域、そして社会が共有し、連携・協働しながら、子供たちに未来社会を切り拓く力を育てていくことをねらっているのです。

富士見小学校では「地域を学ぶ」、「地域で学ぶ」、そして「地域の人と学ぶ」ことで、社会に開かれた「本物の学び」を実現していきたいと考えています。



 

 

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